商船三井ケニア社
2025年3月12日

リフトバレーでワイン?ケニアが秘める驚きの味わい

     ワインといえば、まずフランスやイタリア、南アフリカを思い浮かべるかもしれません。でも、ケニア?意外かもしれませんが、この東アフリカの国が静かにワイン業界で注目を集めています!

夕暮れのアフリカのサバンナの風景。ワインの置かれたテーブル、キャンドル、小さな焚き火がある居心地の良い屋外の座席エリア。背景には2頭のキリンが見える。

     伝統的に、ケニアといえばタスカービールやホワイトキャップビール、地元の強いお酒「ムラティナ」が有名ですが、最近ではワインメーカーたちが新たなストーリーを描いています。美しい風景と理想的な高地の気候を誇るリフトバレーでは、質の高いワインが生産され始めています。特に「レレシュワ」などのワイナリーが、シャープなソーヴィニヨン・ブランや濃厚な赤ワインを生み出し、ケニアの未知なるテロワールの可能性を示しています。

     リフトバレーとは、アフリカ大陸を縦断する巨大な地溝帯「グレート・リフト・バレー」の一部であり、ケニアのワイン産地として注目される地域の一つです。標高の高いエリアが多く、昼夜の寒暖差が大きいことに加え、火山性土壌に恵まれているため、ワイン用ブドウの栽培に適した環境が整っています。

     実は、ケニアのワイン産業は意外な日本人たちの情熱によっても支えられています。その一人が、約50年前に単身でアフリカに渡り、ケニア最大の食品加工メーカー「ケニア・ナッツ・カンパニー」を創業した佐藤芳之氏です。同社は、リフトバレーの高地で「レレシュワ」ブランドのワインを生産し、地元のテロワールを活かした高品質なワインを提供しています。

ケニアのリフトバレーに広がる緑豊かなブドウ畑。丘陵地帯が続き、黄金色の陽光が風景を温かく照らしている。

     そして、ワインそのものだけではなく、ケニアのワイン文化も急速に発展中。ナイロビのナイトライフには、地元や海外のワインを楽しめるおしゃれなワインバーが増えています。ワインテイスティングイベントやフェスティバルも、ラッシュアワーのボダボダ並みに次々と登場し、ワイン愛好家たちの乾杯の理由となっています。

投資家にとって、これは黄金(あるいは深紅)の機会です。ケニアの中間層が拡大するにつれ、洗練されたライフスタイルへの需要も高まり、美味しいワインとニャマ・チョマの組み合わせを楽しむ文化も成長しています。ワインの輸入ビジネスはすでに活況を呈しており、地元のワイン生産が増えれば、東アフリカの経済において重要なプレーヤーとなる可能性があります。

次回、ケニアを思い浮かべるときは、サファリやサバンナだけでなく、リフトバレーの美しい夕日を眺めながら地元産のワインを楽しむ光景も思い描いてください。乾杯!


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