株式会社商船三井
2025年2月5日

Gaviワクチンアライアンスと覚書締結
~アフリカにおけるワクチンサプライチェーンの改善に向けた協力を開始~

     2024年12月16日、コートジボワールのアビジャンで開催された第3回日アフリカ官民経済フォーラムにおいて、株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区)は、グループ会社の商船三井ロジスティクス株式会社(社長:八嶋浩一、本社:東京都千代田区 註1)と共同で、アフリカにおけるワクチンサプライチェーンの改善を目的とした覚書を締結しました。このパートナーシップは、アフリカの子どもたちにワクチンへの平等なアクセスを提供するための重要なステップとなります。

日本・アフリカ官民経済フォーラム2024で、GaviアライアンスとMOLロジスティクス株式会社の代表が覚書を発表。アフリカと日本の代表者がステージ上に座っている。

第3回日アフリカ官民経済フォーラムでの調印式の様子

(背景と目的)

     Gaviワクチンアライアンスや国連児童基金(UNICEF)から供給されるワクチンは、出荷から人々に投与されるまでワクチンの品質を維持するため、一貫して低温で適切に保管することが求められ、「コールドチェーン(低温物流システム)」の設備を整備することが必要不可欠です。しかしながら、アフリカの多くの途上国ではそのような物流インフラは整備されておらず、適切な保冷設備や輸送手段の不足により一部が未使用のまま廃棄されるケースも発生していると言われています。この覚書は、アフリカにおけるワクチンサプライチェーンの効率を向上させ、ワクチンへのアクセスを改善することを目的としています。当社は本覚書に基づき、Gaviと協力することでアフリカ地域の健康と福祉の向上に貢献します。

(協力内容)

     本覚書に基づき、当社はまずはケニアを中心にワクチンサプライチェーンの課題とニーズを調査・評価し、これらの課題を分析します。その後、特定されたニーズと課題に基づき解決策を策定し、最適なサプライチェーンの構築を行います。将来的にはアフリカ全土におけるワクチンのスムーズな保管・配送の実現を目指します。
Gaviは、アフリカ各国の政府や保健省との強力なネットワークを活用し、当社がワクチン輸送の課題とニーズを調査する際に支援を提供します。また、専門知識を活用することで、ワクチンサプライチェーンの課題解決をサポートします。

Gaviワクチンアライアンスについて

Gaviは、低所得国の予防接種率を向上させることを目的に2000年にダボス会議よりスイスで設立された官民連携パートナーシップです。予防接種を受ける機会がないため、予防可能な感染症で命を落とす子供たちが多くいる低所得国に対し、世界保健機関(WHO), 国連児童基金(UNICEF)、世界銀行やビル・ゲイツ財団などのパートナーと連携して、予防接種の公平性を高める活動を行っています。

商船三井ロジスティクスについて

グローバルに展開するフォワーディングカンパニーとして、多様な物流ニーズに対応する総合的なソリューションを提供しています。ケニア・ナイロビにおいては、医薬品を含む様々な貨物の保管を行う高品質な倉庫事業(註1)を展開しています。世界に全26か国139拠点の営業拠点、また全51か国189拠点の代理店拠点を有しており、豊富な海外ネットワークと経験により、お客様のビジネスをサポートするための最適な物流サービスを世界中で提供しています。


References | Notes


  1. 物流ジャパンデスクとナイロビ倉庫の詳細は、2023年9月1日付プレスリリース「ケニア・ナイロビにて物流ジャパンデスクの設置と倉庫運営を開始~アフリカでの物流サービスを強化~」 をご参照ください。
  2. 本件に関するお問い合わせ先:
    E-mail: [email protected]
  3. MOL Shipping (Kenya) Ltd. / Mikio Oyama(大山 幹雄)
    E-mail: [email protected] / TEL: +254-114258412

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