商船三井ケニア社
2025年3月26日

ケニアのプロサッカーリーグと熱狂の試合観戦記

ケニアのプロサッカーリーグとは?

     ケニアのプロサッカーリーグで最も注目されるのが「ケニア・プレミアリーグ(Kenyan Premier League、KPL)」です。ケニアの男子サッカーのトップレベルの18クラブが競い合い、国内外の才能ある選手たちが活躍する場となっています。

KPLには、ケニア国内の名門クラブが多数所属しており、特に「Gor Mahia(ゴル・マヒア)」は国内屈指の人気クラブで、2023-2024シーズンのチャンピオンです。

一方で、地域リーグや下部リーグのチームも成長しており、次世代のスター選手たちが誕生する舞台となっています。今回観戦した「Githurai Allstars(ギスライ・オールスターズ)」も、そうした新興チームの一つであり、熱い戦いを見せてくれました。

試合前にチーム写真を撮るゴル・マヒアの選手たち。
ゴル・マヒアの試合開始前に整列する選手たち。
3月9日(日) Gor Mahia vs. Githurai Allstars 試合観戦記

     この日、4000人の観客を収容できるナイロビのDandora Stadiumは多くのサッカーファンで埋め尽くされ、試合前から熱気が漂っていました。最初に私たちを驚かせたのはチケットの販売の仕方です。なんと車の中にチケット販売員がいて、車に貼ってある電話番号宛てにM-PESAという電子マネーで送金し、その送金の証拠を見せると、車の中の販売員からチケットを渡してもらえるのです。なんと、これが公式のチケット売り場なのです!

スタジアム外で試合チケットを販売する車。

     ここでチケットを購入しスタジアム内に移動してみると、Gor Mahiaのサポーターは、チームカラーである緑色のユニフォームを着て、ビールやジュースを飲みながら語り合い、ブブセラも鳴らして盛り上がっていました。大量の飲み物を頭の上に乗せている売り子さんのこの素晴らしいバランス感覚も試合を盛り上げてくれています。

試合中に飲み物を頭に載せて販売する売り子。
試合中にスタンドから声援を送る熱狂的なファンたち。
ケニア・プレミアリーグの試合で観客席を埋め尽くすファン。

試合が始まると、Gor Mahiaはさすがの実力を発揮し、序盤からボールを支配。圧倒的なパスワークとスピードでGithurai Allstarsの守備を切り崩し、最終的に5-0でGor Mahiaが勝利を収めました。日本のJリーグでも活躍できそうな選手も見つけることができました。

試合のハイライトはYouTubeをご覧ください。

スタジアム近くに停車したゴル・マヒアのチームバスとファンたち
ケニア人サッカー選手マイケル・オルンガの日本での活躍

ケニアのサッカー界を代表する選手の一人に、マイケル・オルンガ(Michael Olunga)選手がいます。彼はストライカーとして卓越した得点力を持ち、ケニア代表でも活躍しています。2015年にはGor Mahiaでもプレーしていました。

オルンガ選手は、2018年から2021年までJリーグの柏レイソルでプレーし、特に2020年シーズンに大きな成功を収めました。彼はそのシーズンで28ゴールを挙げ、J1リーグの得点王となり、リーグのMVPにも選ばれ、日本のサッカーファンにも強烈な印象を残しました。現在、オルンガ選手はカタールのアル・ドゥハイルSCでプレーしており、ケニアの最高年収を誇るサッカー選手です。

彼の成功は、ケニアの若手選手たちにとって大きな希望となっており、今後も彼に続くスター選手が誕生することが期待されています。

日本人初のケニアプロサッカーリーグ選手・草場勇斗選手

ケニアのサッカーリーグには、日本人選手も挑戦しています。その先駆者となったのが、日本人初のケニアプロサッカーリーグ選手である草場勇斗選手です。

草場選手は、2023年4月にケニア4部リーグのFC ZENSHINに加入した後、10試合8ゴールを記録し、2023年8月にKPLのトップクラブの1つであるナイロビ・シティ・スターズに移籍しました。ナイロビ・シティ・スターズでも多くのゴールを決めています。

彼の挑戦は、日本とケニアのサッカー界をつなぐ架け橋となっており、ケニアのサッカーがより国際的な視野を持つきっかけにもなっています。今後の活躍がますます期待されます。

草場選手のケニアでのハイライトはYouTubeをご覧ください。

ケニアサッカーの魅力と未来

ケニアのプロサッカーリーグは、まだヨーロッパのトップリーグほどの知名度はないものの、熱心なファンと成長するクラブチームの存在が魅力です。特に若手選手の台頭や、リーグのレベル向上が期待される中、今後さらに注目を集めることでしょう。

今回の試合を通じて、ケニアサッカーの持つエネルギーと可能性を改めて感じました。サッカーを愛する人々が集まり、情熱を注ぐこのリーグは、これからも発展し続けるでしょう。将来は以下のイメージ図のようなスケールになるのではないか!?そんな期待を抱かせてくれています。

ゴル・マヒアのファンが満員のスタジアムで旗と花火で祝う様子。

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