タンカー事業



Isla De Bioko


アフリカでの活動

当社の子会社であるMOLエナージアが、アンゴラ、ナイジェリア、赤道ギニアなどの西・中央アフリカから日本、韓国、中国、インドなどへVLCCによる原油輸送サービスを提供しています。

さらに、当社のグループ会社であるMOLケミカルタンカーズは、 2024年3月にFairfield Chemical Carriers Pte. Ltd.を買収しました。従来より同社が有している南アフリカ・ダーバンの拠点を、Thembani Shipping (Pty) Ltdとの合弁会社MOL Chemical Tankers South Africa (Pty) Ltdとして活用し、南アフリカ発着の液化化学品および油の輸送を行っています。
MOL Chemical Tankers Pte. Ltd.: MOL Chemical Tankers – Innovative Logistical Solutions

また、当社は、メタノール船2隻("Noble Spirit"と"Ambassador Norris")にてAtlantic Methanol Production Atlantic Methanol Production Company (AMPCO)向けに、赤道ギニアのMalabo(積港:Punta Europa)から欧州や北米向けに2001年のプラント操業開始時からメタノール輸送を行っています。

当社はメタノール船を19隻保有し、その隻数は世界最大です。そのうち、5隻がメタノール二元燃料船です。

AMPCO社ウェブサイト: https://www.atlanticmethanol.com/about-us.html


サービス概要

Pacific Voyager

商船三井は、VLCC(Very Large Crude Oil Carrier : 20万重量トン以上)と呼ばれる大型原油タンカーおよびアフラマックスと呼ばれる中型原油タンカーを擁し、世界の原油の安定供給に貢献しています。また、軽油やナフサ、ガソリンなどの石油製品輸送を担うプロダクトタンカー、液化石油ガス(LPG)の輸送を担うLPGタンカー、液体化学品輸送を担うケミカルタンカーやメタノールタンカー、次世代燃料として注目されているアンモニア輸送船など、輸送貨物の特性に応じた船隊を充実させています。

専門性の高い原油・石油製品等各種液化貨物の輸送を実現するため、タンカーに特化した船舶管理会社をグループ内に持つことで、タンカーの船舶管理ノウハウを集約し、顧客サービスの向上と安全かつ効率的な輸送を徹底しています。

また、自営研修施設において油送船の運航と荷役のノウハウを集約した船員教育・訓練を実施するとともに、見習い船員の段階から実際にタンカーへ乗船させる実践的な育成システムを整備しています。

さらに、窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)の排出量を低減できる環境に優しい燃料として注目されているメタノール燃料への切替が可能な機関を導入するなど最新鋭技術への対応も他社に先駆けて進めている他、更なる環境負荷低減を目指し、アンモニアを燃料として航行するアンモニア輸送船の開発にも着手しています。